竟成法律事務所のブログ

大阪市北区西天満2-6-8 堂島ビルヂング409号室にある金融法や民事事件を重点的に取り扱う法律事務所です(TEL 06-6926-4470、大阪弁護士会所属)

民法

【民法】独身偽装していた交際相手に慰謝料請求できますか?

今日のテーマ 最近話題になっている「独身偽装」。 「未婚はブランド」 疑似恋愛でもしたい、独身偽装する男性の言い分 | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20250331/k00/00m/040/125000c 「不倫してたんだ」。既婚者が独身と詐称して交際する「独身偽…

【民法】契約の解除と契約の個数に関するメモ(多角契約)

今回のテーマ 今回のテーマは、ある取引で複数の給付が予定されていた場合において、一部の給付について不履行があった場合の解除の可否、です。 【問題】 例えば、美術作品①~④を購入するという取引を行なった場合において、美術作品②の取引について不履行…

【相続法】「跡取り」でない相続人が親の借金の支払いを求められた場合、改めて相続放棄はできる?

今回のテーマ 最近はあまりないのかもしれませんが、親が亡くなり相続が発生した場合に、いわゆる「跡取り息子・娘」に遺産を相続させるために、他の兄弟姉妹は「何も相続しない」という内容の遺産分割協議書を作成したり、相続財産不存在証明書を作成するこ…

【裁判例メモ】マンションの売買契約において法令適合性に係る動機の錯誤が問題となった事例(錯誤を否定)

出典 東京地判令和4年3月29日判時2365号61頁 事案の概要 買主である原告が東京都港区の高層マンションを7億5000万円で購入したところ、マンションの免震オイルダンパーに建築基準法違反等の疑いが生じたことから、マンションの売買契約には錯誤があるとして…

【裁判例メモ】未成年の顧客に対するホストクラブからの請求が無効とされる場合について

出典 東京地判平成25年1月17日LEX/DB25510460 担当裁判官 佐々木清一 佐々木 清一 | 裁判官 | 新日本法規WEBサイトhttps://www.sn-hoki.co.jp/judge/judge1247/ 判決文抜粋 「Aはホストクラブであり,その営業は風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する…

【民法】第三者弁済をする正当な利益って何?

■今日のテーマ 今日のテーマは、たまに質問を受けることがある「弁済をするについて正当な利益」(民法474条2項)とは何か?です。 特に目新しい事項を記すものではございません。備忘録的記事です。 (第三者の弁済)第474条 1 債務の弁済は、第三者も…