読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

法律事務所ミライト・パートナーズのブログ

大阪市北区梅田1‐1‐3 大阪駅前第3ビル31階にある金融法や民事事件を重点的に取り扱う法律事務所です(TEL 06-6341-0135)

【メモ】司法修習生時代の手帳から

■今回のテーマ

片付けものをしていたら,司法修習生時代の自分のメモ帳が出てきました。

私は,修習中は常時,小さくてとても薄いメモ帳を携帯していて,教えていただいたことや分からなかったことを書き留めていました。

今,再読してみて改めて勉強になったこともあれば,正直,「それはちょっと違うのではないか」と思うこともあります(笑)。

 

いずれにせよ,修習生の方に役に立つ「かも」しれませんので,私がご教示いただいたことのうち,一部をご紹介させていただきます。

但し,情報を羅列しているだけで,特に系統立っているわけではありません。ご容赦ください。

 

  1. 弁護士の醍醐味は,人の機微に触れつつ,紛争を解決できる点にある。
  2. 弁護士はクライアントと共に「事件」を解決する。喜びも悲しみも直接的。
  3. 弁護士は,裁判官や検察官と違って組織に属しない。「裁判所」や「検察庁」というバックアップは弁護士にはない。最終的には個人の実力の世界。
  4. 修習生は,事務所が自分に何をしてくれるのかではなく,自分が事務所で何をしたいのかに着目すべき。
  5. 大・中規模事務所の場合,新人弁護士の教育方法は色々とあるが,最初の数年間はジェネラレリストを目指して活動してもらい,その後,スペシャリストを目指して活動して貰うというところが少なくない。なぜならば,最初からスペシャリストを目指して活動すると,視点や知識が欠落してしまう危険性があるから。事案は通常,複合的なので,「ここはあの問題があるのではないか」という程度の目配りはできるようになる必要がある。
  6. 弁護士の場合,同僚といる時間は,家族といる時間より長くなる傾向にある。そうだとすれば,既存の弁護士と「合う」か否かはとても重要。
  7. 事業再生に関与したいのであれば,逆説的だが,事業再生の分野の知識だけでは足りない。他の分野の知識が必須。
  8. 渉外事件を取り扱う場合,留学帰り程度の英語力は使い物にならない。帰国後にいかに語学力を鍛錬するかはとても重要。
  9. ほぼ全ての弁護士にとって①責任感,②コミュニケーション能力,③学力は重要。
  10. 誤字・脱字があるような書面を作成する弁護士はダメ。書面は商品。
  11. 裁判所の信頼が篤い事務所は良い事務所である可能性が高い。
  12. 弁護士の業務内容はやってみないと分からないことが多く,泥臭い仕事もたくさんある。スマートな仕事だけではない。
  13. 優秀なアソシエイト弁護士か否かを見極めるポイントの1つは,質問を受けた際に核心を突いた返答をするか否かという点にある。
  14. 司法試験に合格したときは,皆,同じスタートラインに立っている。その後に生じる「差」の理由は,誠実さと迅速さにある。
  15. 最近の修習生は口頭でのコミュニケーション能力は高いが,書面作成能力が低い。
  16. 最近の修習生は実体法の知識に乏しい者が多い。逆に,手続法の知識はよく備えている。
  17. 修習では主体性を持って行動すること。裁判官,検察官,弁護士を「観察」すること。何を学びたいか,テーマをもって,視点を確立しておくこと。
  18. 企業法務を多く取り扱っている事務所を訪問した際は,「企業法務の面白さはどこにある?」という質問をすると良い。その事務所の「人生観」が見られる可能性がある。
  19. 法務部があるような企業は80~90点の書面を作成できる。そういった企業の顧問弁護士は,そのような書面を100点にするのが仕事。
  20. 弁護士の仕事は情熱だけでは足りないが,情熱は必要。
  21. 企業が新たに弁護士に依頼したり,弁護士を顧問にしたりする際は必ず「理由」がある。あるいは社内決裁の際に「理由」が必要。その「理由」を作り出せるようになる必要がある。
  22. 「専門性」とは仕事をやっていく中で作られていくものであって,結果論。どんな分野の仕事も拒否すべきではない。
  23. イソ弁の場合,事務所内で高評価を得られなければ重要な仕事は回ってこない。
  24. 裁判官は,訴訟になっている事件については全く知らない。だからこそ,その無知の裁判官に事件のストーリーを分からせるのが弁護士の仕事。
  25. 自分のクライアントの不利な点をフォローできる弁護士は,裁判所から見ても良い弁護士。裁判官が判決を書きやすいような主張・立証をすることが重要。
  26. 判決を書きやすい書面にするためには,証拠の引用は必須。
  27. 技を盗むときは,HowではなくWhyを見るべき。その方が応用が利く。その為には部分的に注目してテクニックだけを真似るのではなく,全体を見てプロセスの中でテクニックを位置づける必要がある。